小学5年生でミスチルの素晴らしさに目覚め、以来オタクを極めてきたわたしが「有名曲(シングル曲)ではない、いわゆるマイナー曲」と言われる部類からおすすめの曲を5曲選びましたので、その理由と共にご紹介します。
ミスチルって「Tomorrow never knows」「シーソーゲーム」「抱きしめたい」が有名曲のあのバンドでしょ?というお兄様・お姉様方、「しるし」「HANABI」「GIFT」くらいしか知るわけないジャンという若者に告ぐ。
とにかくこの5曲聞いてください。
かくゆうわたしもファンになったきっかけは、ドラマ・オレンジデイズの主題歌である「Sign」でした。めちゃめちゃいいんです、この曲。
今でも一番好きなんですが、聞けば聞くほどいい曲がじゃんじゃか見つかるミスチル。今となってはミスチルの中で知らない曲はありませんが、自分の気持ちによって、好きな曲の順位がコロコロ変わります。
それくらい、ミスチルは私たちの生活に寄り添って、背中を押してくれる。「わかってるよ、みんなそうだよ、僕だってそうだよ」と励ましてくれる。
そんなミスチルが大好きだー!!!
ところで、マイナー曲という呼び方をしていますが、ミスチルファンからすれば、マイナー曲なんてものは存在しません。(うるさい)しかしながら、一応ここでは「シングル曲ではない曲(B面やアルバム曲など)」をマイナー曲と定義付けいたします。
ミスチル好きの女の子に好かれたいなら、絶対聞いてください。そして、知ったかして嫌われないように、歌詞をみながら聞き込んでください。ではいきましょう。
第5位「I’m Sorry」
正直、この曲を入れるかは迷いました。
大好きなんだけど、5位以内に入れるとなると、どうだろう。初めてミスチル聞くんだけど、おすすめどれ?と言われて、この曲はまず言わない。
だけど、そこそこ聞いてきたって人に、この曲いいよね〜っていう共感はめちゃくちゃある。
つまり、万人うけする曲ではないけど、櫻井さんらしさ(男っぽさ?)がいい意味でも悪い意味でも出てて、「あぁ〜たまんねえ」となる1曲です。
ライブでもやったことがない曲です。
>>ミスチルのライブでやってない曲一覧!2021年時点で13曲
歌詞の中の僕は、おそらく、付き合っていた女性と喧嘩でもしたんでしょう。それも1度や2度ではなさそう。その結果、振られてしまった。曲のタイトルは「I’m Sorry」。どうやら、謝りたいみたい。
でも冒頭の歌詞で「僕」はこういっています。
あれは血迷ってた僕の 思い過ごしでした
8割くらいはあなたの 言った通りでした
I’m sorry / Mr.Children 作詞:桜井和寿
いや、8割!!!!そこは、全部僕が悪かったって言わんのかい!!さては本気で謝る気、サラサラないな?!と言うか、本音では自分が悪いって全然思ってへんな?!
大好きだったあの笑顔をもう一度
I’m sorry / Mr.Children 作詞:桜井和寿
大嫌いなんてなじんないで 今後とも
一区切りついたら 中華でも奢るから
いや、よう中華で済ませれると思うな?!一区切りてなんやねん。そんなもんないわ。もう別れてんねんから。
人生だってあなたがいなくちゃ味気ない
今頃になって気づいた訳では決してないもしも望むのなら 土下座でもなんでもするから
I’m sorry / Mr.Children 作詞:桜井和寿
するから 笑って許して
お、ちょっとほんまに別れたことを後悔して謝る気になってきた?土下座でもなんでもするからと言う投げやりが少し気になるけど、でも、そこまで言うんやったら、考え直してもいいのかも・・・
あれは血迷ってた僕の 思い過ごしでした
9割近くはあなたの 言った通りでした
I’m sorry / Mr.Children 作詞:桜井和寿
冒頭の8割から少し上昇。って、ちゃうねん!!それでも10割ちゃうんかい!!!あかん、騙されるところやった、こんなダメな男の泣き落としに引っかかるところやった。こいつは何回でも繰り返す。だって自分が悪いとは全然思ってへんもん。
と言うまさに男の感情が前面にでた、ダメな櫻井さんが前面にでたミスチルらしい曲。素晴らしい。ここまで気だるさとか適当さとかを出せるってすごい。ダメンズすぎる!!と女の私がツッコミを入れたくなるくらいに清々しいダメンズ。
こんなふざけたような曲ももちろんミスチルの魅力ですが、次からはちゃんと、いわゆる名曲をご紹介するので安心してください。
第4位「通り雨」
これは、本当に名曲です。曲は軽快なのに、なんだか切ない。切ないけど、暗いわけじゃない。
2007年に発売された「HOME」というアルバムに収録されています。
当時は、あまり良さに気づかなかったけど、大人になるにつれて、めっちゃええ曲やん。ってなった曲。歌詞見ていきましょう。
叶わない夢なら 捨てちゃえば身軽だよ
通り雨 / Mr.Children 作詞:桜井和寿
知ってる わかってるんだけども もう少し抱きしめていたいや
どこかでこの夢は叶わないとわかっていても、でも、諦めきれないこと。世の中にはいっぱいありますよね。夢なんて見ないで現実見た方がいいんじゃないか、10代後半、20代は誰だって思いますよね。
通り雨 この胸を濡らして
水たまり いくつも作っていくいつか光が刺して それが乱反射しあって
通り雨 / Mr.Children 作詞:桜井和寿
キラキラ輝くといいのに
今のこの現実は「通り雨」のような、いつか過ぎ去るものであって、今は水たまりのような、心のわだかまりを抱えているけれど、水が溜まっているからこそ、雨が止んだ時、その水たまりに光が刺して、いろんないい方向へ向いていくんじゃないか、そんな希望を持った素晴らしい曲。めちゃくちゃしみる。
生まれた瞬間から ゆっくりと死んでゆく
通り雨 / Mr.Children 作詞:桜井和寿
そこからはもう逃れようがないなら
笑っていたいんだけどな…
言葉のチョイスに脱帽です。生まれた時から、みんなゴールは死で、私たち人間はそこからは逃れることはできない。
じゃあ、どうやって過ごそう?
夢も叶わないかもしれない。でも、笑って過ごして、いつか叶うかもしれない、そんな希望を持って生きるのも悪くないんじゃないか、そう思わされる。
夢が叶うことだけが大事なことではない、その過程を大切にしていきたいと思わされた一曲です。
第3位「one two three」
2002年に発売された「It’s a wonderful world」というアルバムに収録されている、「one two three」。
この曲は失恋の曲ですが、明るい曲調と、前向きな歌詞で、くよくよした気配は一切感じない。そして言葉遊びもまた秀逸です。
「戦闘服よりはブレザーがよく似合う」
one two three / Mr.Children 作詞:桜井和寿
浴びせられた最終の嫌味が胸をえぐる
君の目からすればいかにもステレオタイプの半端者だっただろう
冒頭からなかなか強めの言葉ですが、戦闘服はおそらく、いわゆる私服とかデートの勝負服。そんな一張羅よりも制服のブレザーのほうがよく似合うという元恋人からの嫌味な言い方。自分を出さない方がいいんじゃない、そんな言われ方をした気分。元恋人からはこう思われていそうだなとなんだか悲観的。
と思いきや、、
僕ならいつも冗談めかしてたりするけれど
one two three / Mr.Children 作詞:桜井和寿
ずっと ずっと 考えているんだ
その場しのぎで振り回す両手も
やがて上昇気流を生むんだ
別の未来へと向かうベクトル
寂しくたって
一歩 一歩 踏み出してかなくちゃ
胸の奥で繰り返す秒読み
今前人未到の未来へ 1.2.3
めちゃくちゃ前向き。「僕」は、めちゃくちゃ未来のことをきちんと考えていた・・・。歌詞もいちいちいいですよね。
その場しのぎで振り回す両手もやがて上昇気流を生むんだ
この歌詞になんども勇気づけられました。今はただただもがいているだけのように見えるけど、動いていればちゃんと上昇気流を生むことができる。一歩一歩踏み出す。きっとそれが大切なんですよね。
目の前のリングが有刺鉄線でも
one two three / Mr.Children 作詞:桜井和寿
そこに立つチャンスをそっと狙ってるんだよ
逆転勝ちをしている光景を目にうかべ ニヤリ
いつか君に見せよう 戦闘服のカウントスリー
逃げられないような戦いだったとしてもそのリングに上がって、逆転勝ちまで狙っている。さらに、君に「戦闘服よりブレザーが似合う」とまで言われた戦闘服でカウントスリーをとる。
なんてかっこいい志なんだろう。
振られたけど、振られて終わりにしない。いつか絶対見返してやる。そんな気概が最高ですよね。
ビデオに撮った「ショーシャンクの空に」
見てからはもっともっと確信に近いな
暗闇で振り回す両手も
やがて上昇気流を生むんだ大人になりきれなくて逆恨みしたけれど
うんと うんと感謝しているんだ愛しき人よ 君に幸あるように
one two three / Mr.Children 作詞:桜井和寿
もう後ろなんか見ないぜ 1.2.3
この曲聞いてから、見ました、私も。「ショーシャンクの空に」。冤罪で投獄された男性が、劣悪な刑務所に入ってからも希望を捨てず、最後には脱獄を成し遂げた非常に有名な映画ですよね。
前の歌詞では、ただ振り回している両手が上昇気流を生むということは、ちょっと確信はないけど、きっとそうだと自分に言い聞かせていた。それがあの映画を見て、感化され、確信に変わった。単純だけど、そんなものですよね。
自分が思っていたこと・信じたいことを誰かが後押ししてくれた。
それが人の場合もあれば、映画の場合だってある。そして、そのおかげて恋人との別れをプラスの方向に捉えることができた。今では幸せまで願っている。そんな信念を持って生きていきたいと思うような曲でした。
第2位「口がすべって」
2008年に発売されたアルバム「SUPERMARKET FANTASY」に収録されています。
歌詞が本当に共感であふれています。
日常の出来事から社会問題まで、軽いメロディに乗せて大事なことを教えてくれます。
口がすべって 君を怒らせた
でも間違ってないから 謝りたくなかった
わかってる それが悪いとこ
それが 僕の悪いとこ「譲れぬもの僕にもある」だなんて
口がすべって/ Mr.Children 作詞:桜井和寿
誰も奪いにこないのに 鍵かけて守ってる
わかってる 本当は弱いことを
それを認められないことも
めちゃくちゃわかる・・・!共感の嵐。自分の意見は間違ってない。だから謝りたくない。でも君を怒らせたのは本当。わかってる、そんな強情なところが自分の悪いところなことも。
誰も攻撃なんてしてないのに、自分をひたすら守る体制をとってる。全部わかってる。悪いとこも、弱いとこも、わかってるんだけど・・・ってやつ、みなさんありますよね。
争い続ける 血が流れている
民族を巡る紛争を 新聞は報じてる
わかってる 「難しいですね」で
片付くほど簡単じゃないことも誰もがみんな大事なものを抱きしめてる
口がすべって / Mr.Children 作詞:桜井和寿
人それぞれ価値観 幸せ 生き方がある
「他人の気持ちになって考えろ」と言われてはきたけど
想像を超えて 心は理解しがたいもの
「分かり合えないこと」。それは、身近なことから、社会問題まで様々ありますよね。
みんな大事なものを抱えていきてるからこそ、譲れないものがある。
価値観が違えば、正義が違う。だから紛争はなくならない。遠くで起こっているようで、それは身近な小さな歪みが連鎖して、始まったんじゃないだろうか。
他人の気持ちになって考えることはできても、「理解をする」ということは、生まれ育った環境も違えば、信念も違うのに、きっと容易い話ではない。
櫻井さんはこのように身近な悩みと社会問題を連動させて歌詞にさせることが多いです。何事においても一方から見るのではなく、多角的な視点で物事を見なければいけませんよね。考えさせられる一曲です。
第1位「あんまり覚えてないや」
これは本当に泣けます。2007年に発売された「HOME」に収録されているアルバム曲で、すごくゆったりした曲です。軽いメロディーに優しい歌い方。
朝 目を覚ますと 焦げ茶色のフローリングに
君の抜け殻が落ちていて
だけど覚えてないんだ 昨日の夜の出来事
あぁ なんてもったいないゆうべ ギターを弾いて ウトウトしかけた瞬間に
奇跡のメロディが降ってきて
なのに覚えてないんだ 昨日の夜の魔法を
あぁ なんてもったいない世界中を幸せにするようなメロディ
確かに口ずさんでたはずなのにあんまり覚えてないや あんまり覚えてないや
あんまり覚えてないや / Mr.Children 作詞:桜井和寿
あんまり覚えてないや あんまり
大好きな女性との朝も、奇跡のメロディも、世界中を幸せにするようなメロディも、そんな幸せの絶頂だったり、奇跡の瞬間ですら、なんだか曖昧。きちんとは覚えてない。
じいちゃんになったお父さん
ばあちゃんになったお母さん
歩くスピードはトボトボとだけど覚えてるんだ 若かった日の二人を
あぁ きっと忘れないキャッチボールをしたり海で泳いだり
アルバムにだって貼り付けてあるんだものちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなにドライブに出かけたり お小遣いをくれたり
たまに口喧嘩したり すぐに仲直りしたりちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだこんなに世界中を幸せに出来はしなくなって
あんまり覚えてないや / Mr.Children 作詞:桜井和寿
このメロディを繰り返す ラララ・・・
な、泣けます・・・
覚えておきたかった一瞬の絶頂は覚えてないけど、反対に別に覚える気がなかった、親との記憶や、喧嘩をした記憶。そんな無意識化の思い出はちゃんと覚えている。
大好きな人との一夜、世界中を幸せにするメロディ、全てもちろん大事で、覚えておきたい。
でも、本当に大事なことは覚えておきたいと思わなくても覚えているものなんだなと。
記憶のちぐはぐを感じながら、いつかは大事なことだけが残っていく。世界中を幸せにするメロディは忘れてしまって、みんなを幸せにできなくなってしまった。でも身近な人との思い出は覚えてて、それで十分だよ、と。
とても幸せな気持ちになれる、そんな一曲です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ダメンズを見事に歌い上げた曲から、ほっこり幸せを感じる曲。
どんな時も希望を忘れないでもがく曲。
どんな曲もメロディと歌詞が本当に秀逸で、何度でも聴きたくなる。そんな曲がたくさんありました。
この5曲以外にもまだまだ名曲がたくさんありますので、あなただけのお気に入りの曲をぜひ見つけて見てくださいね!