- マンションの管理組合が面倒くさそう
- マンションの管理組合って何?
- 管理組合の仕事は何?
こんなお悩みをスッキリさせるような記事になっています。
マンションに住み始めると必ず関わってくるものとして、管理組合があります。
マイホーム購入を検討した当時、戸建てを選ばなかった理由の1つに「近所付き合いや町内会が面倒」という事がありました。
でも今になって思う事があります。
マンションの管理組合もめちゃくちゃ面倒!
というのも、私は中古マンションを購入して1年目に管理組合の理事長に任命されました。
つまり管理組合のトップです
今回は管理組合の現実をご紹介します。
私がマンションを購入した経緯についてはコチラの記事に記載されています。
マンションの管理組合の役員は面倒!
理事長になってから、結構な量の面倒な仕事を与えられるようになりました。
私は入居2ヵ月でのスピード就任だったこともあり、役員の仕事を理解していませんでした。
むしろマンションの事すらよく知らない状態です
という事で、役員選出時に管理組合について、かなり必死に調べたので解説します。
マンションの管理組合とは
管理組合とは、分譲マンションの所有者(区分所有者)で結成する組合です。
つまり所有者になった時点で管理組合員になります。
その管理組合員の代表として管理や維持の業務を担うのが理事会(役員)です。
マンションの管理は理事会によって行われます。
管理会社っていうのは別?
管理組合と管理会社は別モノです。
管理会社とは管理組合から委託されて、管理業務を代行する業者の事です。
下の図がわかりやすいです。
主な管理業務は下記の通りです。
- 点検・巡回業務
- 立会業務
- 清掃
- 受付業務
- 報告業務
このような業務は本来、管理組合にて行う必要があります。
しかし、現実的には管理組合で全てを行うのは不可能です。
そのため、一般的には管理会社に委託します。
(管理会社に委託しないマンションもあります)
マンションの管理組合、役員の決め方
それでは理事(役員)はどのように決めるのでしょうか?
一般的に次の4種類の決め方があります。
- 立候補制
- 推薦
- 輪番制
- 抽選
世間的に1番多いのは輪番制のようです。
輪番制とはマンション完成後の初年度の総会時にあらかじめ、役員の選出順を決めておく方法です。
公平に役割分担するためですね
ちなみにウチのマンションは抽選でした。
そして、私は見事選ばれてしまったのでした…
理事の役職一覧
理事会の役員にはどのような役割があるのでしょうか。
色々調べましたが、大半のマンションがウチのマンションと同じだったので参考にしてください。
ウチのマンションでは役職が付いていない役員も含めると6人で組織されています。
理事長
現在私が担当している役職です。
理事会および管理組合のトップです。最高責任者です。最高司令官です。
理事会の議長として全体を統括します。
副理事長
理事長の補佐という役割。
また理事長が不在の際は代理として業務を行います。
会計担当
管理費等の収納、保管、運用支出などの会計業務をおこないます。
我がマンションは何故か理事長が兼任しています。
監事
組合の業務の執行や財産状況を監査し、結果を総会に報告する役割。
とは言え、この監事も組合員。不正を暴く、みたいな大きな仕事はありません。
催事係
マンションにもよりますが、季節ごとのイベントが行われるケースがあります。(クリスマスや七夕など)
そういったイベントのときに先頭に立って、プログラムや飾り付けの計画を立てます。
ここまでの5役とは別で、役職のない理事がいます。
マンションの管理組合の役員がやること
それではこのメンバーでどのような事をやっているのか、紹介していきます。
定期理事会
ウチのマンションでは2ヵ月に1回、役員が集まって理事会を行います。
調べたところ、月1回開催されるマンションも多いようです。
定期理事会の内容としては以下のとおりです。
- 管理会社からの報告
- マンション内のトラブルについて
- 修繕関係の打ち合わせ
- 点検関係の手配
- 予算の見直し
- 季節ごとの催事の打ち合わせ
もう完全に仕事です!けっこう頭使います!
大体1回の理事会で2〜3時間程度の時間を使います。
開催されるのは基本的には土日の日中です。
緊急理事会
緊急で話し合う事態が起きた時に、理事長が招集して開催されます。
次の理事会では判断が間に合わない事を決議する時に行われる事が多いです。
例えば、共有部分の設備が破損した際などに、修繕するか否かの判断を急ぐ場合などです。
日常のトラブル対応
これが1番面倒です。
集合住宅なので、揉め事が勃発します。
私が就任してから起こった主なトラブルは、下記のとおりです。
- 共有部の利用の仕方クレーム
- 共有物の故障
- 騒音トラブル
特に大変だったのは騒音トラブルでした。
育児が関係している騒音トラブルは、なかなか解決方法が見つからず苦労しました。
最終的には理事長として「注意勧告」という旨の要望書を送付する事で完結しました。
騒音トラブルは法で争うのも難しく、難しい課題なので、注意喚起くらいしかできないんですよね。
トラブルの仲介が1番疲れます
季節ごとのレクリエーション企画
我がマンションでは、七夕とクリスマスにエントランスの飾り付けを行います。
いつから、どのようなイベントをするかは、その年の理事会に委ねられます。
通常総会
年に1度、組合員が全員で総会を行います。
総会は管理組合の最高意思決定機関です。
もちろん参加できない方は誰かに議決権を委任して欠席できるのですが、組合員の半数以上が出席しなけれがならないという決まりがあります。
大きな決め事については、理事会だけの決定では進める事ができず、必ず総会で議決する必要があります。
この総会を取り仕切るのは、理事会のメンバーであり、理事長が取りまとめる必要があります。
総会はまだ経験してないけど、
マンションの管理組合 役員のメリット・デメリット
ここまでマンションの管理組合で役員は何をするのか見てきました。
面倒だと言ってしまいましたが、メリットもあります。
これまで理事長をやってきて感じたメリットとデメリットを紹介します。
管理組合役員をやるメリット
マンションの事に詳しくなる
住んでいるマンションの事について、かなり詳しくなりました。
正直、住み始めたばかりだったので、知らない事がたくさんあったのですが共有部分の利用方法や利用状況について把握する事ができました。
財務状況を理解できる
転勤族としてマイホームを買ったので、いつかは売却する事も考えています。
そのため、マンションの資産価値をしっかり把握する必要があります。
役員をやっていると、修繕費の積立状況などリアルな財務状況を理解できます。
大規模修繕の時に費用が捻出できずに、臨時徴収になるマンションの多々あるので、こういった財務状況を把握できるのは非常に助かりました。
管理組合役員をやるデメリット
時間を割く必要がある
ウチのマンションの場合は、2ヵ月に1回、2時間程度を理事会で使います。
この時間が非常にもったいなく感じます。
本来であれば、せっかくの休日なので家族で遠出をしたいのですが、理事会がある日は家族に我慢させています。
無償で時間を提供するという事は、大きなデメリットです。
居住者のトラブルに巻き込まれる
先ほど説明したとおり、理事会役員の業務には、居住者同士のトラブルの仲介をする事が含まれます。
これ、非常に面倒です。
特に理事長の立場だと、代表して発言しなければいけないので、逆恨みされないか心配です…
マンションで目立つ
理事会の議事録は管理組合員である居住者に展開されます。
もちろん議事録には議長として、理事長の名前が掲載されています。
そのため居住者中から、ちょっとした有名人になってしまいます。
目立ちたくない人にとっては苦痛かもしれません。
すべて無償
このような業務を無償でやっています。
これだけ時間や労力を費やして無償なんて…
ネットで調べたところによると、役員に報酬を支払っている管理組合もあるようです。
マンションを購入する際には確認してみてください。
こういう人には向いているかも
理事長をやってみて、こういう人がマンションの管理組合役員に向いているという人がわかってきました。
- 今のマンション管理に不満がある
- 管理組合の資金繰りに関わりたい
- マンション内でのネットワークを作りたい
現状の管理組合に不満がある人には、管理組合役員はピッタリなお仕事です。
積極的に発言すれば、ある程度の事は変えられるだけの権限はあります。
もちろん理事会や通常総会で承認される必要がありますが、一組合員でいるだけでは出来ないような改革ができます。
また役員をやると、多くの居住者と関わる機会があるので、ネットワークを広げたい人にとっては最適です。
理事長というだけで、話しかけてもらえる事もあります。
マンションの管理組合役員はやっぱり面倒
ここまでマンションの管理組合について説明してきましたが、結論としては
やっぱり役員は面倒!
理事長はもっと面倒!!
マンションに住んだら、戸建てような面倒な近所付き合いや町内会がなくて、プライベートが充実!なんて考えていましたが、見事に幻想でした。
とは言え、管理組合の役員が向いている人もたくさん居ます。
マンションの所有者として、いつかはやらないと行けない管理組合の役員。
この記事で予習して、役員を楽しんでください。
マンションを購入するまでの流れについては、コチラの記事をcheck↓